「僕はね、芸の事は煩わしく言わないからね。いいかい。君が思うようにのびのび喋りなさい。要は人間だからね。人間が大事なんだよ。とにかく真剣になるようにね。」そういって初代林家三平師匠は古典落語の”みそ豆”を喋ってくれました。私が師匠に初めて稽古をつけてもらった日のことです。

現代は、映像の世紀です。聴き手の集中力は長くて15分。ビジネスの世界では重要な話は3分以内にまとめて話せと言われます。

私は三平師匠の教えとその時代環境をもとに、名作と言われる古典落語を自分なりの解釈と経験でわかりやすく語っていきたいと考えています。